Web版 図書館しが 第225号 令和3年(2021年) 4月 編集・発行:滋賀県立図書館   自分だけの1冊を見つけよう in児童室 読み継がれる定番絵本から新しい本まで 県立図書館の児童室には、赤ちゃんむけの絵本から小学生・中学生が楽しめる読みもの、そして調べ学習に役立つ知識の本など、様々な種類の本があります。今回は、児童室で利用できる本の中からお気に入りの本を見つけるために役立つガイドや展示を紹介します。   ○定番の絵本を知る…『えほんいっぱい たのしさいっぱい』から 滋賀県は本の楽しさを知ってもらうため、赤ちゃんや幼児、その保護者を対象とした本のガイドを作っており、小学・中学・高校生向けまで幅広い年齢に対応しています。そのなかのひとつ、『えほんいっぱい たのしさいっぱい』では、赤ちゃん・幼児向けに読んでもらいたい定番の絵本をたくさん紹介しています。   ○小学生へのおすすめ本を知る…読書啓発ポスターから 児童室では、小学生に読んでほしい読みものを常設展示しています。これらの展示資料は、滋賀県が発行している読書啓発ポスターに掲載されています。 令和2年度は「みんなに読んでほしい本大募集!」と題して、小学生が小学生におすすめする本を公募しました。応募いただいた本と紹介文のうち一部は令和3年度のポスターに掲載され、小学校を通じて各学年の各クラスに配布されます。どんな本を読んだらいいかわからない…そんな時に、ポスターを参考に本を選んでみてください。 ○実際に手に取ってみる…『ほんがいっぱい たのしさいっぱい』展 県立図書館では、「こども読書の日」(4月23日)、「こどもの読書週間」(4月27日~5月10日)にあわせて、児童室で『ほんがいっぱい たのしさいっぱい』の展示を行っています。利用者の皆様には、上で紹介したガイドやポスターに掲載されている本の実物を手に取っていただくことができます。展示終了後も、冊子の見本とポスターは児童室に置いていますので、いつでもご確認いただけます。 ○新しい本を知る…研修・選定用図書を利用する 研修・選定用図書とは、子どもたちにどんな絵本や読み物を届けていくのか、手に取って選ぶための児童書新刊コレクションです。 県立図書館では毎週新しい本が入りますが、借りようと思っても貸出し中だったり、予約してもなかなか順番が回ってこないことがあります。 そんな時は、研修・選定用図書を利用して、いつでも新しい本を見ることができます。この資料は、2019年4月以降の児童書の読みものと絵本の新刊を収集したものです。児童図書研究室で、刊行順に新刊をご覧いただくことができます。 この資料をより多くの方に見ていただくための機会として、2019年は2回、2020年は1回「子どもの本まつり」を開催しました。1年間で刊行された絵本と読みもの約1300冊が勢ぞろいし、ご来場された方にも大変楽しんでいただきました。「子どもの本まつり」は今年度以降も定期的に開催していく予定ですので、ぜひご来場ください。 研修・選定用図書は当館児童研究室で閲覧できます。いつでもお気軽にカウンターでお申込みください。   ○ほかにはこんな本も…「森を知る本」 「森を知る本」は、森づくりに関わるさまざまな資料を収集したものです。県の『森林環境学習「やまのこ」事業』でも活用できるよう、事前・事後学習などで使いやすい資料も揃えています。児童室では「森を知る本」の展示を行っていますので、ぜひ一度ご覧ください。 また、「森を知る本」は、本の内容ごとにまとめたブックリストを発行しており、授業などの参考資料の手引きとしても利用できます。このリストは当館ホームページに公開していますので、ご自宅からでもラインナップを確認できます。 お近くの市町立図書館に所蔵がない資料などについては、市町立図書館を通じて資料を借りることができます。いちど県立図書館にご相談ください。 新型コロナウイルスへの対策は何をしているの?   県立図書館では、皆様に安心してご利用いただけるよう、新型コロナウイルス感染拡大防止の対策をしています。 玄関を入った所に、手指の自動消毒器を置いています。消毒液を出すために触る必要がなく、手をかざすだけで、アルコール消毒液が出てきます。ご来館の際とお帰りの際に、手指の消毒をお願いします。また、サーモカメラも設置しています。カメラから1メートルほど離れた場所に立つと、体温を測定します。 館内では、本を入れるかごや、各閲覧室の資料検索用パソコンのキーボードを消毒しています。適宜、換気も行っています。 ブックカートについては、必要な方のみにお使いいただけるようご用意しています。ご不便ををおかけしますが、利用をご希望の際はカウンターでお声がけください。 今後も、安心してご利用ください。 『近江の狛犬を楽しむ』 小寺慶昭著 サンライズ出版 2020年12月刊 (1,500円+税) 神社や寺院の前に置かれた狛犬。本書は、この狛犬に魅せられて、京都・大阪府内の全ての狛犬を調査したのち、滋賀県内の全神社を踏破して狛犬1,385対を丹念に調べ上げた、滋賀県狛犬の集大成です。 時代や地域による特徴だけではなく、著者が「日本一の木造狛犬」と推す大宝神社の狛犬を筆頭に、「日本一の石工」と謳われた丹波佐吉の狛犬、信楽焼や備前焼、青銅製の狛犬など、県内の狛犬の魅力について余すところなく紹介します。 また、狛犬の魅力に加えて、狛犬寄進に込められた当時の人々の気持ちにも著者は思いを馳せます。 郷土資料紹介 令和2年11月~令和3年2月購入・寄贈分より 書名、 著者、 出版者、 出版年、 請求記号の順に記します 未来の図書館のために  前川恒雄∥著  夏葉社  2020.12  S-0100- 20 近江の狛犬を楽しむ  小寺慶昭∥著  サンライズ出版  2020.12  S-1700- 20 近江の神道文化  宇野日出生∥著  サンライズ出版  2020.10  S-1700- 20 近世の天台宗と延暦寺  藤田和敏∥著  法藏館  2020.11  S-1811- 20 中世城館の実像  中井均∥著  高志書院  2020.12  S-2400- 20 信長の誤算 本能寺の変  井上慶雪∥著  祥伝社  2020.11  S-2400- 20 光秀が駆けぬけた戦国の岐阜 令和二年度特別展  岐阜県博物館∥編集  岐阜県博物館  2020.9  SB-2402- 20 明智光秀と戦国時代の大津  大津市歴史博物館∥編集  大津市歴史博物館  2020.8  SB-2411- 20 中世山中氏と甲賀郡中惣  石田晴男∥著  同成社 2021.1  S-2430- 21 ユネスコ「世界の記憶」 朝鮮通信使に関する記録 17世紀~19世紀の日韓間の平和構築と文化交流の歴史   朝鮮通信使縁地連絡協議会朝鮮通信使ユネスコ連絡部会  2020.10  SB-2500- 20 明智光秀 織田政権の司令塔  福島克彦∥著  中央公論新社  2020.12  S-2811- 20 身の回りから人権を考える80のヒント  武部康広∥著  解放出版社  2020.12  S-3600- 20 聞き書き朽木小川 しこぶちさんと奥山暮らし歳時記  榊治子∥文  榊始∥写真  サンライズ出版  2020.12  S-3812- 20 近江路をめぐる石の旅  長朔男∥著  サンライズ出版  2021.1  S-4500- 21 守りたい!少なくなった生き物たち ―未来につなぐ地域の宝物―  滋賀県立琵琶湖博物館∥編集  滋賀県立琵琶湖博物館  2020.10  SB-4800- 20 流域ガバナンス 地域の「しあわせ」と流域の「健全性」  脇田健一∥編  谷内茂雄∥編  奥田昇∥編  京都大学学術出版会  2020.12  S-5180- 20 環境政策の効果と環境配慮行動の分析 地域の自然環境の保全と創出の行動経済学  村上一真∥著  日本評論社  2021.1  S-5180- 21 近江商人の理念 増補版 近江商人家訓撰集  小倉榮一郎∥著  サンライズ出版  2020.9  S-6700- 20  彦根藩井伊家と能楽  彦根城博物館∥編集  彦根城博物館  2020.9  S-7751- 20 聖衆来迎寺と盛安寺明智光秀ゆかりの下阪本の社寺  大津市歴史博物館∥編集  大津市歴史博物館  2020.10  SB-7011- 20 新古今の惑星群  塚本邦雄∥[著]  講談社  2020.12  S-9142- 20 塚本邦雄論集  現代短歌を読む会∥著  短歌研究社  2020.10  S-9142- 20 湖の女たち  吉田修一∥著  新潮社  2020.10  S-9500- 20 感性のときめき 技術と文化の融合を求めて  原稔明∥著  サンライズ出版  2020.11  S-9680- 20 ホームページの新刊図書案内にて郷土資料の新着図書のリストをご覧いただけます。