web版図書館しが223号 令和2年(2020年)8月編集・発行:滋賀県立図書館 「おうちで使える」図書館サービス 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大防止のための臨時休館中は、利用者の皆様に大変ご不便をおかけいたしました。ご協力ありがとうございます。今回は、来館できなくても「おうちで使える」図書館サービスをご紹介します。 ○デジタルアーカイブで昔の絵図や絵葉書を調べる 滋賀県の昔の地図や風景、人々の生活の様子などを調べるとき、絵や写真で実際に見たいということはありませんか。 当館では、滋賀県に関する資料として本や雑誌のほか、絵図や古文書、浮世絵、絵葉書など様々な資料を保存しています。  これらの資料は江戸時代後期から昭和初期に作成されたものが多く、いずれも貴重な資料のため、直接手にとって閲覧していただくことに制限があります。そこで当館では、これらの資料のデジタル化をすすめ、一部インターネットで閲覧できるようにしました。 画像は拡大や縮小ができ、絵図などの大きな資料も細かな部分まで見ることができます。貴重な資料をどうぞご自宅からお楽しみください。 ホームページのトップにある「近江デジタル歴史街道」から検索していただけます。 ○レファレンス受付 皆さんからの調査依頼に対して、図書館の資料を使ってお答えするサービスを「レファレンスサービス」といいます。   日々の暮らしの中での疑問や仕事・趣味での調査など、皆さんから口頭や文書で様々な質問が寄せられます。 「調べもののご案内」>>「レファレンスのお申込み」>>「レファレンスお申し込みの際のお願い」>>「ご確認の上、受付フォームへ」>>このように進みますと、HPの画面からレファレンスの依頼ができます。来館が難しい方も申し込むことができます。質問内容、調査済み資料・照会済み機関などをできるだけ詳しく記入してください。司書が資料を調査の上、メールで回答します。 ※ただし、県外の方は、滋賀県に関する調査に限らせていただきますので、ご了承ください。 ○レファレンス事例検索 これまでに受け付けた調査事例を集めて、回答事例と調査資料をご覧いただけます。キーワードから検索することができます。例えば、「おみくじの発祥の地が比叡山だと聞きましたが、その経緯を知りたい」との調査依頼がありました。これは、「レファレンス事例検索」のキーワードに「おみくじ」と入力し検索すると、回答と調査資料が出てきます。 ※かなと漢字は同一のものと認識しないので、キーワード入力時はご注意ください。 ○湖国なんでも百科 レファレンス事例から、皆さんによくお問い合わせいただく滋賀県に関する質問を選りすぐって、テーマごとに一問一答形式でお答えするコーナーです。「調べもののご案内」からご覧ください。例えば、「いつ頃から「琵琶湖」と呼んでいたの?その由来は?」などがご覧いただけます。 ○新聞記事見出し検索 昭和53年(1983年)4月以降の滋賀県関係記事について、主要日刊紙6紙(京都・朝日・読売・毎日・産経・中日)の見出しをデータベース化しており、見出語句、掲載日付、分類、人名をキーにして検索することができます(記事本文は入っていません)。 ※平成23年(2011年)までは日経も含めて7紙検索可能です。 ○刊行物のご案内 児童書新刊案内「ひともっ子」、調べ物のコツ紹介「ナマズの知恵袋」、この「図書館しが」のバックナンバー、また各年の滋賀県立図書館の事業概要を見ることができます。 今月のブックマーク 「滋賀の森づくり」に関する本を提供します 県立図書館では、今年度の事業として「滋賀の森づくり」に関する本の収集提供を始めました。この本の購入には、「琵琶湖森林づくり県民税」を用いています。これは、琵琶湖の水源を育む森林の惠みを、健全な姿で未来に引き継ぐための施策に活かすことを目的に、平成17年に公布された「琵琶湖森林づくり県民税条例」に基づくものです。図書館では、「森づくり」につながる内容の本を、幅広い視点から選んでいます。本を通して、森のこと、わたしたちの身近にある自然環境のことを考えてみませんか?一般資料室の入口の「滋賀の森づくり」コーナーには新しく入った本が並びます。 ぜひご利用ください。 湖国の本棚 『遊べる・学べる淡海子ども食堂ガイドブック』 遊べる・学べる淡海子ども食堂推進委員会∥企画・編集 滋賀の縁創造実践センター 2020年3月刊 [非売品] PDF版公開 満足な食事が得られない子どもたちに低料金で食事を提供する子ども食堂は、厳しい状況に置かれた子どもにとっても、憩いの場です。  滋賀県には、「遊べる・学べる淡海子ども食堂」が128か所あり、本書では、「ごはんを通じて地域ぐるみで子どもを見守り育てていく、垣根のない居場所」の様子が丁寧に紹介され、運営のポイントもわかります。 「東京都23区のひとり親家庭の現状」(セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン 国内事業部 2020年6月4日公表)によると、新型コロナウイルスが原因で、「約6割の世帯の収入が半分以上減少」し、約54%が「十分な量の食料を買うお金がない」と報告しています。 今後、滋賀県においても、子ども食堂は重要性を増すかもしれません。子ども食堂を利用したい人、ボランティア活動をしたい人、活動状況を知りたい人に役立つ1冊です。 郷土資料紹介 令和2年3月から令和2年6月購入・寄贈分より 書名、著者、出版者、出版年、請求記号の順に記します。 守山市 矢島のむかし もりやま・玉津の歴史文化の地域史、矢島歴史の会編刊、2020.4、S-2124- 20 草の根歴史学の未来をどう作るか これからの地域史研究のために、 黒田智編、吉岡由哲編、文学通信、2020.1、S-2161-20 信長と光秀の時代 戦国近江から天下統一へ、滋賀県立安土城考古博物館編刊、2020.4、SB-2400- 20 六角氏と八日市庭 東近江の戦国、丁野永正著、サンライズ出版、2020.6、S-2442- 20 明智光秀と細川ガラシャ 戦国を生きた父娘の虚像と実像、井上章一著、呉座勇一著、フレデリック・クレインス著、筑摩書房、2020.3、S-2811- 20 考証明智光秀、渡邊大門編、東京堂出版、2020.6、S-2811- 20 明智光秀と戦国丹後 丹波振興前夜、亀岡市文化資料館編刊、2020.1、SB-2811- 20 ふるさと回想のススメ 私たちの地域回想法、竜王真紀編著、井阪尚司編著、山内エコクラブ、2020.3、SB-3633- 20 近代日本郷土教育実践史研究 農村小学校教員による地域社会づくり構想の展開、板橋孝幸著、風間書房、2020.2、S-3741- 20 笑顔のうちにあるもの、福井生著、いのちのことば社、2020.4、S-3742- 20 現代語訳近江の説話  伊吹山のヤマトタケルから三上山のムカデまで、福井栄一著、サンライズ出版、2020.4、S-3800- 20 琵琶湖のまわりの昆虫 地域の人びとと探る、八尋克郎著、サンライズ出版、2020.1、S-4800- 20 ナマズの世界へようこそ  マナマズ・イワトコ・タニガワ、前畑政善著、 田畑諒一著、サンライズ出版、2020.3、S-4800- 20 生老病死そして生 写真と言葉で刻む、國森康弘写真・文、農山漁村文化協会、2020.3、S-4900- 20 信長と家臣団の城、中井均著、KADOKAWA、2020.3、S-5200- 20 思い出の街道の町家 伊勢落街道から手原街道、NPO法人街道をいかしたまちづくりの会編刊、2020.4、SB-5222- 20 比叡山の仏教と植生、道元徹心編、法藏館、2020.3、S-6592- 20 近江商人の生活態度 家訓・倫理・信仰、窪田和美著、法藏館、2020.2、S-6700- 20 1970~80年代京阪電車の記録 京阪本線、宇治線、交野線 大津線〈京津線・石山坂本線〉、諸河久著、フォト・パブリッシング、2020.5、S-6800- 20 よみがえる港・塩津 北国と京をつないだ琵琶湖の重要港、水野 章二編著、サンライズ出版、2020.3、S-6880- 20 Art of Wildbird、水中伸浩著、青菁社、2020.5、S-7400- 2 志村ふくみ 一色を、一生をかけて追い求め、河出書房新社、2020.5、S-7541- 20 雛と雛道具、彦根城博物館編刊、2020.2、S-7551- 20 巖谷小波おとぎの世界、金成妍監修・著、求龍堂、2020.3、S-9033- 20 おばって誰? アメリカの見知らぬ伯母から遺産相続するまで、上原司著、文芸社、2020.6、S-9642- 20 ホームページの新刊図書案内にて郷土資料の新着図書のリストをご覧いただけます。