内容紹介。 |
現代では、経済学の支配的なパラダイムに象徴されるように、経済を倫理学的に捉えるという観点が消えうせ、倫理なき経済の論理が一人歩きしている…。それに対し、「社会的存在としての人間の間での共存の規範・原理を考究する学問」(広辞苑)という意味での倫理学が経済の考察にも導入されなければならない。しかしまた、今日の経済危機の中で「経済の倫理学」を構想するためには、政策論や公共哲学とも密接に関連しなければ無力である。本書は、まさにこのような関心から出発しつつ、経済の倫理学を展開する試みである。。
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